馬見塚デンタルクリニック

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馬見塚デンタルクリニックの考え方

歯科インプラントの歴史について教えて下さい。2

前回の続きになります。
太古の昔から、様々な方法で、インプラント治療は行われていたのはおわかりいただけたでしょうか?
そして、それが現代となり
現在、世界中で広く行われているインプラント治療の技術、骨とチタンがくっつくということが1950年代に入りスウェーデンのブローネマルク医師によって発見され、10年以上もの研究を重ねて確立されました。
そして1965年、人体におけるインプラント手術が行われたのです。
1965年9月29日は、初めて人の口にブローネマルクチームにより、インプラント手術が行われて成功した日なのです。

インプラントの歴史について教えてください。

インプラントの歴史についてお話しします。
過去にさかのぼると、インプラント治療は様々な時代に世界各地で動物の歯、石、象牙、乾燥した骨などがインプラントの材料として試されていた記録があります。

古くはインカ帝時代にインプラント治療と考えられるものが行われたことを証明する、歯が抜けたところにエメラルド製の歯根が植えられたミイラが、南米ペルーのマリ市博物館に、展示されています。

現存する世界最古の成功した(科学的に検証された上で)と言われるインプラントはハーバード大学Peabody考古学、人類学博物館に保管されています。1931年Willson Popeoe 博士夫妻によりホンジュラスで発見されま
した。
大昔、古代マヤ文明時代のもので、なんとそのインプラント体は真珠貝製です。数本分のインプラント体が埋められていて、レントゲン撮影によってインプラント体と骨との結合が一部認められたことから、『成功していた』と科学的に証明されているインプラントです。

その後もおそらく世界中で様々な形のインプラント治療が試行錯誤のうえ繰返されましたが、ほとんどが良く噛むことができず失敗に終わっていたようです。
このようなことが、1960年代まで繰り返されていました。


オールオン4の欠点はないのでしょうか? 

新年明けましておめでとうございます。
お正月は、普段はあまり食べないおもちなどを食べて、詰め物や被せ物が外れたりしていませんか?
もし、そのような事がありましたら、たとえ痛みがなくてもそのままにはしないで歯科医院を受診して下さい。

さて、本題です。
「オールオン4という治療法にの欠点はないのでしょうか?」 

どんな治療方法でも欠点のない治療法は私の知りうる限りありません。
オールオン4も例外ではありません。以前のブログでもお話しているように、オールオン4は、基本的にフラップレス手術で、即時加重(即時加重とは歯科インプラントを植立してすぐに(48時間以内が国際定義)、仮に人工の歯をインプラント上に装着する事である。)を行いますので、それらの方法にある欠点が存在します。技術的には大変に高度なものが必要とされます。

また、患者さんの顎の骨の状態も骨量や骨密度が十分あること、インプラント体の初期安定性が確保できること等かなり条件の整った顎でなければ適用できません。
すなわちすべてのインプラント治療が即日に完成するとは言い切るには危惧があり、適応症の問題、審美的問題は十分に解決できていないのです。
 
 そして、オールオン4は、基本的に4本のインプラント体を埋め込むことで、上下の片方の顎全部の歯を作ります。
しかし、日本人の様に、幅が広く奥行きが短い顎の骨格では、場合によっては(比較的高頻度で)出来上がったインプラント義歯の奥歯が足りなく、咬み心地に不満を覚えることもあります。
 また、起きてはいけないことですが、将来的にインプラント体に問題が起こり、そのインプラント体を抜き取らなくてはならなくなった場合、残りのインプラント体だけでは、とても咬みにくい状態となり、ご不自由をおかけしなければならないことが考えられます。


インプラント治療に関してはこちらもご覧になってみて下さい。

「オールイン」4とは、どのような治療法ですか?

2010年1月17日に、第13回健康歯考講座を開催させて頂くことになりました。

今回の講座では、「PMTC」についてのお話をさせていただきます。
PMTCは、皆様にとって安心してお受け頂ける虫歯、歯周病の予防に最も効果があるケアです。
実際に当院には毎月300名前後の方がPMTCを受けに通っていただいており、多くの方が継続されています。


この機会に、
なぜ、こんなにも多くの方が、PMTCを受けているのか?
なぜ、当院の予防プログラムを受けた子供たちは永久歯に虫歯がないのか?
PMTCは、本当に効果があるのか?
その歴史的背景
当院の実績
PMTCってどんなものなのか?
なぜ、当院はPMTCを取り入れているのか?
PMTCはなぜ虫歯や歯周病を予防することができるのか?

等、PMTCについて理解をふかめて頂き、PMTCをより身近なものにしていただければと思っております。

皆様に少しでも役に立つ情報を提供させて頂こうと思っております。

皆様のふるっての参加をお待ちしています。
ご興味のある方は、こちらをご覧になってみて下さい。

さて、本題です。オールオン4とは、基本的に上の顎、下の顎どちらでも、1本も歯がない方に対して、それぞれ4本の人工歯根を埋めることで、12本前後の機能する歯を作り、咬めるようにするものです。

開発者であるDr.Maloはこれまでのインプラント治療で教わってきたことに基づき、しかし、今までの常識では不可能と考えていることを覆す事をポリシーとされている方です。

たとえば、通常インプラントを埋入してから4カ月から6カ月待たなければ機能する歯を作ることはできませんが、オールオンフォーでは、手術したその日に、美しく、見た目もよく、機能する歯ができることが目標でした。
何度と実験や、研究を重ねこの方法が誕生したそうです。

現在のオールオンフォーの主流としては、手術はフラップレスで行い、即時加重をしていく方向になっています。

患者さんにとっては、インプラントを埋め込む本数が少ないため比較的経済的であり、フラップレス手術で行うため、手術の負担が軽減され、その日のうちにすぐ咬めるようになるというメリットのある治療法です。

インプラント治療に関してはこちらもご覧になってみて下さい。

そもそもインプラント治療とは?

2010年1月17日に、第13回健康歯考講座を開催させて頂くことになりました。

今回の講座では、「PMTC」についてのお話をさせていただきます。
PMTCは、皆様にとって安心してお受け頂ける虫歯、歯周病の予防に最も効果があるケアです。
実際に当院には毎月300名前後の方がPMTCを受けに通っていただいており、多くの方が継続されています。


この機会に、
なぜ、こんなにも多くの方が、PMTCを受けているのか?
なぜ、当院の予防プログラムを受けた子供たちは永久歯に虫歯がないのか?
PMTCは、本当に効果があるのか?
その歴史的背景
当院の実績
PMTCってどんなものなのか?
なぜ、当院はPMTCを取り入れているのか?
PMTCはなぜ虫歯や歯周病を予防することができるのか?

等、PMTCについて理解をふかめて頂き、PMTCをより身近なものにしていただければと思っております。

皆様に少しでも役に立つ情報を提供させて頂こうと思っております。

皆様のふるっての参加をお待ちしています。
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さて、今日の質問ですが、
そもそもインプラント治療とはどのような治療法なのでしょうか?

インプラントとは「埋め込む」という意味があります。
インプラント治療とは、歯科だけでなく医科でも使われ、人工の医療材料など何らかの人工物を体内に入れる治療の事を表します。例えば、骨折した部分をボルトでつないだり、関節を人工関節に置き換えたりすることも、ペースメーカーを入れることもインプラントと言います。

そして、歯科におけるインプラント治療とは、歯のない部分を補う為に行なう治療です。歯のない部分の顎の骨に、人工歯根(フィクスチャー)を埋め込み、それを土台にして人工の歯を装着する治療の事を表します。

骨移植とはどのような方法ですか?

2010年1月17日に、第13回健康歯考講座を開催させて頂くことになりました。

今回の講座では、「PMTC」についてのお話をさせていただきます。
PMTCは、皆様にとって安心してお受け頂ける虫歯、歯周病の予防に最も効果があるケアです。
実際に当院には毎月300名前後の方がPMTCを受けに通っていただいており、多くの方が継続されています。


この機会に、
なぜ、こんなにも多くの方が、PMTCを受けているのか?
なぜ、当院の予防プログラムを受けた子供たちは永久歯に虫歯がないのか?
PMTCは、本当に効果があるのか?
その歴史的背景
当院の実績
PMTCってどんなものなのか?
なぜ、当院はPMTCを取り入れているのか?
PMTCはなぜ虫歯や歯周病を予防することができるのか?

等、PMTCについて理解をふかめて頂き、PMTCをより身近なものにしていただければと思っております。

皆様に少しでも役に立つ情報を提供させて頂こうと思っております。

皆様のふるっての参加をお待ちしています。
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インプラントをする場所の顎の骨が足らないため、骨移植を勧められています。骨移植とはどのようなことをするのでしょうか?

骨移植にはその使う材料によって、基本的に二つの方法があります。一つは「 自家骨移植 」というご自身の骨を移植する方法です。この方法は多くの場合が下顎の一部から骨を採取しますが場合によっては、腰骨や脛(スネ)の骨の一部を採取することもあります。
これは、ご自身の骨をつかうため安全性は高いのですが手術をする際に骨を採取するところと、移植するところの二か所を手術しなくてはならないことが最大の欠点です。また、骨を採取する量によっては手術後に採取した部分に若干の後遺症がでる可能性があります。

もう一つの方法は人工骨を使用する方法で、今現在は多くの場合が自家骨と混ぜて行うことが多いです。この方法は自家骨の採取量が少なくて済むために術後に採取した部分に後遺症が出る可能性がほとんどないというメリットがあります。しかし、この人工骨の材料は海外では広く使用され問題がないとされていますが、出回っているものの多くが薬事の未認可であるという問題や本当にこれが安全なのかというところに疑問が残るような動物由来の骨を材料にしているものが主流であったりと残念ながらまだ疑問がのこるものが多いといえます。

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人工的に骨を作る手術方法「 GBR 」とはどんな方法ですか?

2010年1月17日に、第13回健康歯考講座を開催させて頂くことになりました。

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PMTCはなぜ虫歯や歯周病を予防することができるのか?

等、PMTCについて理解をふかめて頂き、PMTCをより身近なものにしていただければと思っております。

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さて、本題です。人工的に骨を作るGBRとはどのような手術方法ですか?

「 GBR 」とは比較的小さなくぼみのように骨がなくなっている部分に対して行われる骨再生法です。特殊な膜( シートのようなものでゴアテックス製 )をくぼみの部分に覆うように骨の上に置き、その上に歯肉を戻してくぼみの空間を維持させそこに骨が出来上がるのを待つ方法です。

比較的簡単な方法ですが、欠点としてはその膜を確実に歯肉で覆わなければならず場合によっては膜が露出して感染をおこしてしまうことがあります。また、膜には二種類あり一つは吸収性の膜で手術は一回で済みますがこのもの自体が吸収されるということが身体に対して全く無害なのかどうかが問題なのではと思います。もちろんメーカーは無害であると言っておりますし認可も受けているのではありますが・・・・・。
また、もう一つのものは非吸収性の膜でこちらは吸収されないためにくぼみの空間に骨ができた後膜を取り出す手術が必要となります。

どのような治療方法にも利点、・欠点がありますよね。欠点のないものは歯科の世界では予防しかないのではないでしょうか?それぞれの治療方法を( 利点・欠点を含め )よく理解することが大切ですよね。ご不明な点やご質問がありましたらいつでもスタッフへお声かけください。

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骨の量が少なくても人工的に骨を作ることでインプラント手術ができる方法とはどのようなものですか?

2010年1月17日に、第13回健康歯考講座を開催させて頂くことになりました。

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PMTCは、皆様にとって安心してお受け頂ける虫歯、歯周病の予防に最も効果があるケアです。

この機会に、
PMTCは、本当に効果があるのか?
その歴史的背景
当院の実績
PMTCってどんなものなのか?
なぜ、当院はPMTCを取り入れているのか?
PMTCはなぜ虫歯や歯周病を予防することができるのか?

等、PMTCについて理解をふかめて頂き、PMTCをより身近なものにしていただければと思っております。

皆様に少しでも役に立つ情報を提供させて頂こうと思っております。

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さて、本題です。
「骨の量が十分でなくインプラントの手術ができない人でも、人工的に骨をつくることで手術を可能にする方法はあるのでしょうか?」

インプラント治療を行う上で重要なのはインプラント体を埋め込む部分に必要十分な骨が存在することです。しかし、患者さんがインプラント治療を希望してもその部分に十分な骨が存在しないということがあります。このようなとき本来ならインプラント治療を断念せざるを得なかったものが、そこに人工的に骨をつくることで治療が可能になる場合があります。

現在、広く用いられている方法として GBR ・ 骨移植 ・ ソケットリフト ・ リッジェクスパンジョン等があります。これらの治療方法については次回より詳しくご紹介いたします。

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即時加重インプラントは、どんな場合にも可能ですか?

いつも、当ブログをご覧頂きありがとうございます。
2010年1月17日に、第13回健康歯考講座を開催させて頂くことになりました。
今回の講座では、「PMTC」についてのお話をさせていただきます。
PMTCは、皆様にとって安心してお受け頂ける虫歯、歯周病の予防に最も効果があるケアです。
この機会に、PMTCについて理解をふかめて頂き、PMTCをより身近なものにしていただければと思っております。
皆様のふるっての参加をお待ちしています。
ご興味のある方は、こちらをご覧になってみて下さい。


即時加重インプラントは、条件の良い顎の骨の場合は、すぐに咬めるようにすることも可能で、その他咬みあわせ等の条件さえそろえば即時加重インプラントは可能ですが、残念ながら全ての患者さんの顎の骨の質が良いわけではありません。
 基本的に、充分な術前の診査、診断が大切で、その上で、即時加重インプラントが可能かどうかを判断します。
 しかし、術前の検査で、即時加重インプラントが可能であろうと判断された場合でも、実際に手術をしてみると、診断どおりにはいかずに、従来の方法にその場で変更する事もあります。
 また、施術後も、食事を注意していただくなど、経過を十分に追っていく必要があります。
 つまり、条件がそろい、患者さんの協力が頂ければ、ひとつの選択肢となりえますが、全ての患者さんにお勧めできる万全な治療法とは言えないのです。
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即時加重(荷重)インプラントとは、どのようなものなのでしょうか?

即時インプラント、あるいは即時加重(荷重)インプラントと呼ばれるものは、手術をした日にすぐに咬めるようになるインプラントの総称です。
従来は、一回目の手術から、上顎で6ヶ月、下顎で3ヶ月程度の治癒期間をおき、その後に2回目の手術を行います。
そして、型どり等を行った上で人工の歯を作っていくため、一回目の手術から咬めるようになるまでに一定の期間を要していました。
この期間は、入れ歯や、仮歯を使用するため歯を失った本数や場所、そして状態によっては、不便を感じることもあるわけです。
そのような、不便さを可能な限りなくすために新しい試みとして普及し始めたものが、即時加重型インプラントというものです。
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フラップレス手術の利点はどのようなことでしょうか?

フラップレス手術の利点は、手術後の腫れがほとんどなく、痛みも少ないということです。
その為、切らない、腫れない、痛くないインプラント治療と謳われていることもあります。
また多くの場合は、即時加重という方法をとるため、すぐに咬めるようになるという利点もあります。
基本手技にのっとった従来の方法では、歯肉を顎の骨からはがすという方法がとられるため手術後、比較的腫れやすくなります。
また、フラップレス手術は、手術後の痛みも従来の方法より出にくいと言えます。
しかし、従来の方法でも、多くの場合は強い痛みが出ることはありません。
また、鎮痛剤も十分に効くため、痛みについての有利さはそれほどないかもしれません。
実際に、当院で通常の方法で手術を受けた方で、翌日に痛みをうったえられたり、鎮痛剤を服用されている方は、ほとんどいらっしゃいません。

前回までにお話した欠点(ナビゲーションシステムを用いる上の精度、歯肉を切って開かないために、インプラント体を埋め込む際に、最初にインプラント体が直接触れるのは、骨ではなく歯肉になってしまう事等)が、解決されれば、フラップレス手術は優れた治療法の一つと言えます。
実際に現在も様々な機関で、研究、調査が進んでいる段階です。


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フラップレス手術は、ナヴィゲーションシステムがあったとしても危険だということですか?

最近、インターネットでも盛んに宣伝されている、フラップレス手術、切らない、腫れない、痛くない手術とされていますね。
MI手術なんていう表現もされているものです。
MIとは、ミニマムインベーシヴの略で、外科的な侵襲が少ないという意味になります。
しかし、このMI手術の代表である、フラップ手術で、死亡事故や様々な失敗が起こっていることも事実なのです。
場合によっては、本来の歯ぐきを切って行う手術をしていれば、起らなかった問題もあるのです。
さて、今日の質問です。

「フラップレス手術は、ナヴィゲーションシステムがあったとしても危険だということですか?」すべてが危険なわけではありません。

一般的に通常の方法で行ったとしても安全だとされるような症例では、フラップレス手術も安全に行える可能性が高いと言えます。
逆にCT等の診断で難しいと判断された症例の場合、ナヴィゲーションシステム等に頼りたくなりますが、これは問題が起きる可能性も考えられます。
ナヴィゲーションシステムを構築していく上で起こる誤差等があるためすべてが正確にできるわけではないからです。
やはり、このようなシステムは頼り切るのではなく、上手く利用しながら行うことが肝要ではないでしょうか?
最終的には、ナヴィゲーションシステムは発展途上のシステムであり、使い方を間違えなければ良いが、全ての状況において信頼に耐えるものとは言い難く、それを使う側の能力にかかわると言えるでしょう。
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フラップレス手術は、ぞれをガイドするナビゲーションシステムがあるから安全だと聞いているのですが、本当ですか?

本日の質問です。

フラップレス手術のデメリットとしては、「手術部位を直接視覚的に確認できるわけではないので、インプラント体を埋め込む場所が不確実になってしまったり、方向を誤ったとしても、その場で確認することが不可能となってしまったりすることがあります。」と言われていますが、実際には、事前にCT等を撮影しそのデータに基づいて確実に診断し、安全に手術が行えるように、手術をガイドできるようなマウスピースやナビゲーションシステムがあるから安全だ、と聞いているのですが、本当ですか?


おっしゃる通り、現在、そのようなシステムは多数存在します。当院もそのようなシステムの一つの開発、導入のお手伝いをした経緯もあります。

結論から申し上げますと、このようなシステムのほとんどが、理論上は優れているのですが、実際の臨床の場では、すべての状態で正確に機能しているわけではなく、ある程度の許容範囲が必要であったり、工夫が必要だということなのです。

極論ですが、現在ある多くのシステムは比較的安全な症例では、ほぼ問題なく機能するが、手術の難易度の高い症例では、このようなシステムに頼りすぎると間違いが起こることがあると言えます。実際に、いくつかの問題点を指摘する報告が世界中から上がっているのです。

これから、このようなシステムも熟成がすすみ、より確実で精度の高いものとなっていくと思いますが、まだ現時点では問題もあり、ある程度熟練した術者が使用することが大切になると言わざるを得ないのが現状でしょう。

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「歯周病でも、治療を受けていれば大丈夫ですか?」

それでは、今回の質問です。
「歯周病があったとしても、歯周病の治療をちゃんと受けておけば安心ですよね?」

基本的には、そうだといえます。
しかしある程度進行してしまった歯周病の場合、たとえ歯周病の治療をちゃんと受けたとしても、歯周病で失った骨を元あった状態に戻すことはかなり難しいのです。
この場合現段階では、基本的には現状を維持し、歯周病の進行を抑制することが、歯周病の治療のゴールとなります。
その為、今すぐには抜くほどではないにしても、ある程度歯周病が進行してしまい、その歯を支える骨が減っているような場合は、治療方針の決定が一番難しい状態といえます。
状態の悪い歯は、たとえ歯周病の治療を受け、状態が安定したとしても、その状態を維持してゆくことが難しい場合も多いのです。

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歯周病があるとインプラント治療だけではなく、ブリッジの治療を受ける場合にも影響がありますか?  


「インプラント治療を受ける場合には、手術前に歯周病の治療を受けることが大切だとよく言われますが、歯周病がある場合、そのことは、インプラント治療だけではなくブリッジの治療を受ける場合でも影響がありますか?」
解答>
はい。その通りです。
歯周病がある場合は、基本的にその治療を受けた上でブリッジを入れることが大切です。
ブリッジを入れる必要があるということは、何らかの原因で歯を失ってしまっているからです。
その原因は、虫歯であったり歯周病であったり,あるいは事故とかかもしれません。
原因は何であれ、もしブリッジを入れる歯に歯周病があった場合どうなるでしょう。
歯を失った原因が歯周病であれば尚更ですが、そうでなくとも歯周病を治療せずにブリッジを入れてしまうことは、ブリッジの土台になる歯を歯周病で失う危険が高くなります。
つまり、歯周病を治さずにブリッジを入れるのはブリッジの寿命が短くなる可能性が高いということです。
極端な表現ですが、ブリッジは歯を削り、型を取れば、ほぼどのような状態の歯でもいれることは可能です。
しかし、その土台となる歯が歯周病になっていたら、病気の進行に伴い、土台の歯ごとブリッジが揺れ始め、痛みがでたり、抜けてしまったりすることが十分考えられます。
歯を失った原因にアプローチをし、また必要な治療を行うことでその歯の環境を整え、その後に、失った部分の治療をするということが大原則です。
Palmqvist先生たちが1994年に発表された論文では、ブリッジの土台になる歯に影響を与える要素を調査したところ、ブリッジをいれる時に土台になる歯のまわりの骨が減っている場合は、減っていない場合に比べて、土台になる歯の生存に関するリスクが2.5倍高かったそうです。
残念なことですが、ある程度進行してしまった歯周病の場合は、たとえ歯周病の治療をしたとしても、全ての歯がブリッジの土台としてしっかりと機能する状態になるとはいえないのです。

インプラント治療に関してはこちらもご覧になってみて下さい。

インプラント手術での事故に対する週刊朝日の記事について 3


前回のブログ記事を読まれ、不安に思われた方もいらっしゃると思いますが、皆さんにご理解いただきたいことは、大変残念なことですが、このような事故は起こりえるということです。
実際に、過去にも解剖学的に危険な部位であることは文献等で発表されています。

しかし、また逆を言えば、解剖学的なことを十分理解し、最近、注目されているフラップレス手術のようなことを安易に行うことを避け、基本に準じた方法で丁寧に手術を行えばこのような事故は、十分に防げるはずだということです。

これは、今回の事故が防げたと言っているのではありません。
実際に起こったこの事故については、いろいろな情報がありますが、私がそのことを判断できるわけではありません。

また、事故というのは、様々な要因から成すものであり、私が以前からお話ししているように、医療とは、実際には不確実なものなのであるということを前提に考えなければならないと思うのです。
だからといって、医療というものが不確実なことを前提に考えれば、事故が起きても仕方がないと言っているのでもありません。

たとえば今回のことに関しても、報道されていることだけがすべてではないことは確かでしょう。また、報道というもの自体が多少なりともデバイスがかかってしまっている可能性もあると思います。
ですから、今回の事故についての具体的な言及をすることはなかなか難しいと思います。

う~ん、自分でも少しまとまりがつかなくて、すみません。

ともかく、今回のブログでは、インプラント手術でこのような重大な事故が起こる可能性はあるということ、しかし、そのほとんどは我々医療者が注意すれば防げるのだ、ということをどうかご理解ください。

医療を安全に行うように努めることが、我々医療従事者にとって必要なのは当たり前だとは、思いますが、その為には皆さんの協力が一番大切になります。


当院の過去のブログにも、この件に関するのがありますので、よろしかったら以下のブログもご覧になってみてください。
                インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1
                インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について2
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について3
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について4
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8

インプラント手術での事故に対する週刊朝日の記事について 

以前、インプラント手術中に大量出血し死亡した事故が起こり、これを受け2008年6月産経新聞より「インプラント手術で死亡 遺族、歯科医院を提訴」という記事が配信されました。そして、最近、週刊朝日でも同件について取り上げられていますね。

昨年の産経新聞では、
「インプラント手術で死亡 遺族、歯科医院を提訴」(産経新聞2008年6月26日8時0分配信 全文記載 )

東京都中央区の歯科医院で昨年5月、人工歯根を埋め込む「インプラント手術」を受けた女性=当時(70)=が手術中に大量出血し死亡した事件で、女性の遺族4人が歯科医院と男性院長を相手取り、約1億9000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていたことが25日、分かった。一方、警視庁は業務上過失致死容疑での立件に向け、詰めの捜査を進めている。

インプラントは、歯茎からドリルで穴を開けてあごの骨に人工歯根を埋め込み、人工歯根に義歯を装着する外科手術。入れ歯に比べてかみ合わせがよく、見た目がきれいなことなどから、利用者が増えている。院長は、国内のインプラント手術の先駆者として知られる。

訴状などによると、女性は昨年5月22日、手術中に出血が止まらなくなり容体が急変。近くの総合病院に搬送されたが、すでに心肺停止状態で、翌23日に死亡した。司法解剖の結果、死因は口腔(こうこう)内の出血などによる窒息死と判明。ドリルであごの骨を貫通し、動脈を切断、大量出血していた。

遺族によると、院長は当日は体調不良だったといい、手術ミスを認めているが、和解に向けた話し合いが進展していない。遺族は「手術は、体調が万全な状態で行うべきだ。その後の対応にも誠意が感じられない」と話している。

歯科医院側は「訴状を見てから考えたい」としている。


とされていました。
そして、週刊朝日ではもう少し具体的な内容が記されているようですが、取材の方法、正確性等が私にはわかりませんので、この件に関する記事の全部についてはコメントはするつもりはありません。
限られた紙面や時間の中で発信されてしまうことで、発信する側の苦労、受ける側の不安というのがあると思います。
情報が簡単に手に入る時代になり、ただ真実を伝えることが難しくなってしまっているのは確かですよね。そんな中、今回の記事でも医学的な部分について少し気になったことがありますのでそれについてお話しをしていこうと思っています。

昨年にも、この事件に関しての私見をこのブログに載せました。
その時も今回と同じようにアクセス数が突然上がり、お問い合わせもいくつかいただきました。

まず、このような記事が出たことに便乗しアクセス数を上げるためにこのようなブログを書いているのではないことを十分ご理解いただきたいと思います。

おそらく皆さんは、このような記事を読まれると、とても不安になってしまうと思うのです。
そしてその後に様々な憶測が飛び交い、事実とそうでないことが入り混じってしまい、報道もそれに便乗し、あるいは助長し、ややもすれば事実を捻じ曲げてしまうことになりかねません。
不安が不安を呼び、間違ったことにならないようにするためにこのブログがお役にたてればと思っています。
次回から簡単ではありますが具体的にブログを書かせていただきます。
当院の過去のブログにも、この件に関するのがありますので、よろしかったら以下のブログもご覧になってみてください。
                インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について1
                インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について2
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について3
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について4
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について5
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について6
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について7
インプラント治療に伴う死亡事故の新聞報道について8


歯を失った場合、何もしなでいるとどうなるのでしょうか?

歯を失った場合、何もしないでいると・・・
基本的には歯を失った部分の後ろに歯があれば、その歯が手前(歯を失った方)に倒れてきます。また、失った歯の咬み合う相手側の歯がのびてきてしまう事も頻繁に起こります。


そして、歯が倒れてしまうと、咬み合わせに問題が起きたり、汚れがたまりやすく磨きにくくなり虫歯や歯周病を引き起こしやすくなったりします。


また、歯を失った部分の咬み合う相手側のはがのびてきてしまうと、反対側の歯茎にあたって痛くなってしまったり、潰瘍を起こす事があります。さらに進行すれば、ごく稀にですがその部分が癌化する事もあると言われています。


当院では、このブログの他に、PMTCに関するブログ歯科全般にかかわるブログ、そして当院を知って頂く為のブログを開設しております。よろしかったらそちらもご覧になってみた下さい。
また、当院のHPもご覧になってみて下さい。

ブリッジ の土台の歯が歯周病になってしまうのはなぜでしょうか?

今回は「ブリッジが外れる。あるいは外さなければならなくなった理由として、土台の歯が歯周病になってしまうのはなぜですか?」という質問です。
歯周病とは、歯の病気ではなく歯を支えている顎の骨や歯肉に炎症がおこり骨が溶けてなくなっていく病気です。
ハミガキきが上手くいかずに磨き残しをつくってしまうとそれは歯垢やプラークとよばれる細菌の塊で歯周病を引き起こす原因といわれています。
ブリッジの土台になると治療前よりもハミガキがやりにくくなり、磨き残しが多くなりがちです。
そのために、時間の経過とともに歯周病が進行してしまい場合によってはその歯を抜かなくてはならない事態になることがあります。
また、別の病気ではありますが歯に必要以上の力が加わると歯に揺り動かすような力が加わり、その結果歯の周りの骨を失ってしまうこともあります。
ブリッジは失ってしまった歯にかかる力の負担を土台になる歯が補うために必要以上の力の負担があると歯周病の進行を助長してしまうこともあります。
いずれにしても、歯周病は恐ろしい病気で、歯を失うだけでなく、最近では糖尿病、心筋梗塞等との関連も指摘されています。
そしてインプラントも、歯周病になってしまうことがあり、せっかく入れたインプラント自体が抜けてしまうことになることもあるのです。  

ブリッジに関するQ&Aについてこちらもご覧下さい。
当院では、このブログの他に、PMTCに関するブログ歯科全般にかかわるブログ、そして当院を知って頂く為のブログを開設しております。よろしかったらそちらもご覧になってみた下さい。
また、当院のHPもご覧になってみて下さい。

ブリッジを歯科用の接着剤で着けてもすぐだめになってしまうのですか?

ブリッジを歯科用の接着剤で着けてもすぐだめになってしまうのですか?
基本的にはすぐにだめになることはないといえます。
歯科用の接着剤は詰め物や被せ物を歯に固定するために開発されているものです。
現在は接着剤の質もかなり良くなり、優れたものを使うことによって詰め物が外れるというような事態を招かぬように、そして、可能な限り長期間安定して接着の状態が維持できるようになってきています。
技術の進歩の恩恵ですね。
歯科用の接着剤は歯の神経への刺激性を押さえる一方で、耐衝撃性や耐熱性を科学的な安定性がもとめられ開発されています。

しかし残念ながら、極論ではありますが、物理的にくっつけたものは、たとえどんな素晴らしい接着剤を使用したとしてもいずれは外れてしまうわけなのです。
その前提のもとで、可能な限り長期的な安定を目指すために、接着剤だけではなく、歯の削り方、型の取りか方、かみ合わせの調整等で、いろいろな工夫をしているのです。
また、何も治療を受けていない天然歯を健康に守り、治療の犠牲にしないことは最もお口の中の一番の安定につながるのではないかと考えています。

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ブリッジの土台の歯は壊れたり、折れたりしやすいとききました。どうしてですか?

ブリッジの土台の歯は壊れたり、折れたりしやすいとききました。どうしてですか?

歯は、骨と同様に生体を構成する組織の中では、硬組織というものに分類されます。体の中でも最も硬いです。
歯の構造について詳しくはこちらをご覧ください。
硬いということは強いと思われますが、時としてもろく、破折つまりおれるという事態をまねくことがあります。
たとえば、骨に無理な力が加われば、ひびが入ったり、折れたりすることがあります。
それと、同様に歯にも、ひびが入ったり、折れるということが起こるのです。
特に神経のない歯は、神経のある歯に比べ、歯自体に栄養がいかないので、そのようなトラブルが起こりやすいのです。
単独で、他の歯とつながっていないような場合でも、突然歯が割れるということがあります。
そのほとんどの原因が噛む力や、歯ぎしりによって、食いしばった時にかかる力が原因だといわれています。
ブリッジは、歯のないところを補う治療ですから、土台となる歯にかかる力の負担は、通常の状態の歯よりも大きくなるわけで、特に土台になった歯の神経がないような場合は、歯にひびが入ってしまったり、割れてしまうということが起こりやすいのです。

そして残念なことに、骨とは違い、歯は1度ひびが入ってしまったり割れてしまったりすると自然に治癒することはあり得ないので抜歯の治療が必要になってしまいます。
ブリッジの土台になっている歯が、もし割れてしまった場合は、歯を抜くためにブリッジ自体を外して治療しなくてはならなくなる可能性が高くなります。

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ブリッジを使用していたら突然外れてしまいました。どうしてですか?

ブリッジが突然外れるというのはどうしてですか?
虫歯や歯周病で歯を抜いた時や、何らかの理由で歯がない状態を補う治療の1つがブリッジです。
人工の歯を歯科用の接着剤で接着するので、つけてしまうと歯を抜く状態になる以前とほぼ同じ状態で食事ができます。
咀嚼能率(物を噛み砕く能力)はそこそこ高く、天然師の約60%といわれていす。
もともと、天然の歯は、一本一本が独立していて少しですが自由に動くことができるのです。
つまりそれぞれの歯に通常のかみ合う力が加わった時に上手く順応することができるのです。
ところがブリッジは土台になる歯同士を固定しています。
そうすると、たとえは稚拙ですが、二人三脚をさせられているような状態になるわけです。
ある部分は固定されているが、動く部分もある状態になるわけです。
二人三脚の時に無理な力が一番にかかるのは二人の脚を結んでいるヒモです。
ブリッジは頭を人工歯で固定されているが、根っこは動ける状態です。
つまり歯の頭はつながれてしまっている、しかし、それぞれの根は動けるという状態に、咬む力を加えることはブリッジに無理な力が加わり、ブリッジを外そうという力となり、徐々にではありますが、ブリッジを固定している接着剤が破壊され外れてしまうことになるのです。
つまり、多くの場合は何か特別な大きな力が加わってブリッジが、突然外れるのではなく、徐々に外れる状態になっていき、あるとき突然とれてしまうのです。

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ブリッジの土台の歯が虫歯になってしまうのはどうしてですか?②

前回の続きで、ブリッジの話をします。
前回、ブリッジは、固定されてしまうために咬む力に適応できず、接着剤が破壊される恐れがあり、接着剤が破壊されると、そこから細菌が侵入し、虫歯になる可能性があると話ました。

では、接着剤がすべてそれもいっきに破壊されれば、細菌にさらされる期間も少なくなり、問題も少ないのではないか?と思われるかもしれません。ブリッジが単に外れるだけなわけですから。。。
ところが、思っているほど上手くいかないもので、ほとんどの場合、ブリッジの一部で破壊がおこり、残りの歯はしっかりとくっついてしまっているのです。
この状態が問題なのです。患者さんとしてみると外れないのでそのまま使えてしまう。
しかし、実際には、何本かの歯の接着剤は外れているわけで、その外れた歯とブリッジの被せ物の隙間は格好の細菌の"すみか"となってしまうので、皆さんがいくら歯磨きしても、着々と虫歯は進行してしまいます。
時にはブリッジが外れてみると、あるいははずしてみると、土台になる歯の虫歯がものすごく進行していて、抜かなくてはならない状態になっていたということもあります。
十分な注意が必要ですね。

そして、お恥ずかしい話なのですが、一部が外れた状態では、患者さん御自身は、何かブリッジが緩んだような感じがしても、私たち歯科医師には、外れているという診断ができないことがああります。
そして、たとえレントゲンを撮影しても、外れているかどうかの診断ができるとは限りません。
もちろん患者さん御自身でも分からないことが多々あります。

このように、ブリッジでつながれている歯の一部が外れてしまうと 、その診断も難しい場合があり、引き起こされる結果も良くないことがあります。
これは、ブリッジの欠点の一つですね。

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ブリッジの土台の歯が虫歯になってしまうのはどうしてですか?

インプラントブログというブログにもかかわらず、ブリッジ治療に関する話題が続いています。
本来、インプラント治療は、歯を喪失したときに、その喪失した歯を補う方法のひとつです。
その他に喪失した歯を補う方法には、ブリッジと入れ歯があります。
それぞれの治療方法には利点・欠点があり、それは単に医学的な面だけでなく、様々な要因を考慮しなくてはなりません。
言い換えれば、利点・欠点は患者さん個人でそれは変わります。
ですから、インプラント治療に関する事とは、歯を失った方に関することとなるわけです。
その為、このブログでは、インプラント治療を中心に歯を失った方が、治療を選択する上で参考になるようなものにしていきたいと思い、インプラント以外の治療法についても触れていこうと思っています。
では、またブリッジの話をしようと思います。


ブリッジをしたのに、外さなければいけなくなったり、外れてしまう場合があります。

ブリッジは、失った歯の周囲の歯を土台にする為、土台になる歯は、病気(虫歯)である、健康であるに関わらず、その歯を削り、その歯を土台にしてつなげ、固定する方法です。
つまり、土台の歯に問題が生じた場合にブリッジを外さなければいけなくなったり、外れたりするわけです。


その理由の一つに、虫歯があります。

残念ながらブリッジの土台の歯は、虫歯になりやすくなります。

その主な理由には、

1.磨きにくくなること。

2.接着剤が破壊され、そこに細菌が侵入しやすくなること。

の2つがあります。


ブリッジを装着すると、歯ブラシだけでは清掃がしにくくなります。
そのブリッジに適した清掃用具を用いて、日々清掃することが必要となります。
ですから、ブリッジを装着した際にその歯科医院で指導してもらうことで虫歯のリスクを減らすことが必要です。

天然の歯は、少しですが自由に動くことができます。その為、上と下の歯を咬み合わせるとそれぞれの歯は、上手く順応することができるのです。
ところがブリッジでは、土台になる歯同士を固定してしまうため、上手く順応することができません。
咬む力を加えると、ブリッジを外そうという力となり、徐々にではありますが、ブリッジを固定している接着剤が破壊され外れてしまうことになりす。
接着剤が破壊されなくなった隙間には、細菌が侵入しやすくなり、そこから、虫歯が始まる危険が高くなります。


このようなことが原因で、ブリッジを装着した場合、土台の歯は、虫歯になりやすくなります。
ですから、歯科での定期検診を必ず行うようにしましょう。

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インプラント手術を安全に②

  前々回はインプラント手術におけるサージカルステントについてお話しました。
今回は、少し脱線しますが、最近起こったインプラント手術の事故にまつわるお話をします。
それは昨年、新聞報道でも取り上げられたインプラント治療に伴う事故の発表のあと、それまで何度かインプラント手術を行っていた若手の歯科医師が、あわてて解剖学の本を読みだしたということを、あるインプラント関係者から聞いたのです。
もし本当なら愕然とします。
このようなことなど、私たちには、考えられないことなのです。インプラントを勉強するには、解剖学を学ぶことは必須条件です。それをしないで、インプラント治療に携わってしまうという事実が実際にあるのかもしれません。もし、そのようなレベルの歯科医師が、インプラント治療をすれば、事故も起こす可能性は高くなり、いろいろな問題も起きます。


  こんなお話をするのは、単に現状を嘆きたいためでも、暴露話に興じたいわけでもありません。ましてや、新たにインプラント治療に取り組んでいる歯科医師たちの努力を否定するつもりもありません。いまでは、インプラント治療の大家となっていられるような歯科医師でも、はじめは皆初心者だったわけですから、これからもたくさんのすぐれた歯科医師が育っていくことはとても重要です。


  しかし、残念なのは、インプラントを取り巻く環境でこのようなことが起こってしまっていること、それは、おそらく一部であろうということ、そして、それは単に歯科医師だけの問題ではないということ、他には、一生懸命勉強し、努力している歯科医師もいるということ、それが一つにくくられて表現されてしまう可能性があるということです。
このあたりのことになると話が止まらなくなりますので、今日はこの辺にさせていただき、次回本題に戻ります。

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インプラント手術を安全に

 以前の産経新聞に「歯科インプラント手術を安全に」という記事があり、日本でインプラント手術用医療器具サージカルガイドを高精度に量産する技術の開発に成功したという内容でした。これはどのようなものなのでしょうか?


歯科インプラント手術を安全に・・・  (産経新聞より全文記載)
科学技術振興機構 医療器具を量産化


 科学技術振興機構は、大阪大学大学院歯学研究科の荘村泰治教授らの研究成果をもとに和田精密歯研(大阪市淀川区)に委託していた、
コンピューター断層撮像(CT)画像から歯科インプラント手術用医療器具サージカルガイドを高精度に量産する技術の開発に成功した、と発表した。
サージカルガイドは一般医療機器の届出番号を取得済みで、同社が2月7日に販売を開始した。 
歯が欠損したり、両隣に歯がない場合の治療法として、人工歯根をあご骨に埋め込んで人工の歯を装着する歯科インプラント手術が普及している。
しかし、歯科医の勘と経験によるため、医療事故や不適切な処置の事例も増えている。 
新技術は、CTで撮影した患者のあご骨部の画像から3次元画像を構築。コンピューター上で患者の残存歯や骨の状態に合わせて人工歯根の最適な埋め込み位置をシュミレーションし、そこにドリルを導くサージカルガイドを設計できるもの。
 通常は患者の口腔内に金属による修復物があればCT画像が乱れて正確なあご骨像が分からなくなるが、石膏歯型に装着するCT撮影用キットによって正確な3次元画像を得られる。
また、蝕力覚感知デバイスを利用することで、埋め込みたい場所に応じた立体表面の硬さや弾力などを擬似的に感じながら、穿孔位置の探索ができる。 
インプラント手術は歯肉を剥離して行うことが主流だったが、骨や神経の位置を高精度で確認して事前に検討しているため、患者負担の軽減につながるという。



  この、記事に載っている和田精密歯研という会社は歯科医療界では名の通った会社です。
しかし残念ながら、この会社の作ったサージカルガイドを実際に見たり、使用したことが無いので詳細は分かりません。
  実は当院ブログでも以前にご紹介させていただいたように、サージカルガイドやオペレーションガイドというものは決して新しいものではなく、世界のいくつかの国ですでに開発されているものなのです。理論上はインプラントの手術をより正確に行うためのものとされているものです。実際に私たちの医院でもその開発に関わりを持つことがありましたので、そのコンセプト、利点、欠点はある程度理解できています。
 実際に、サージカルガイドは、その利点欠点を十分に理解し、適応できる症例を適切に選択し、使用方法を守ることで、治療計画の精度を高め、ある程度患者さんの負担軽減や、インプラント体の埋入位置の精度を高めるのに役立つものだといえます。
 しかし、その反面、このようなガイドシステムをうのみにしたばかりに引き起こった事故というのも多数発生しているのです。最近開発されたシステムの中にも多くの問題が含まれているにもかかわらず あたかも万能なシステムのような触れ込みで販売されているものもあります。
 たとえは悪いですが、どんなに優れたカーナビ(最近のものは精度も高く信頼性があるといえますよね)を使ったとしても、そこに安全に到着できるかどうかは、ドライバーの技術、知識、とっさの判断能力、そしてモラルが大切ですね。

 また、この記事に書かれているように「インプラント手術というものは歯科医の勘と経験による」ことはある意味では事実です。が、その後の「そのために医療事故や不適切な処置の事例も増えている」というのは少し納得いきません。(産経新聞の記者さんごめんなさい)
  この表現は「インプラント手術というものは歯科医の勘と経験に頼らざる部分もあるため、経験不足の歯科医や技術、知識の伴わない歯科医が手術を安易に行うと危険な場合があり、最近、さまざまな要因が伴い、医療事故や不適切な処置の事例も増えている」とするべきではないでしょうか?
 これも私たちのブログでは、よく触れていることなのですが、最近、インプラントを取り巻く環境は、決して良い方向に向かっているとは言えないのです。
 商業主義が蔓延し、インプラントメーカーのほとんどは、インプラント関連商品を「売れ売れ」と言わんばかりの勢いです。
 以前なら、多少なりとも教育、研修を受けた歯科医師が、インプラントに携われるようになるというシステムがあり(それだけで十分とはいえませんが)、それが一つの試金石になっていたのかもしれません。
 実際にその研修には、ある程度高額な費用と研修日数が必要でした。 そういったものすら一切なくなり、歯科医師ならばだれでもインプラント手術ができるようになっている現状は、もろ手をあげて賞賛できるとは思えません。
 過去に行われていたこのようなシステムも確かに、時間と費用がかけられる一部の歯科医師だけに限定されるということが、正しいハードルであったか?と問われれば、決してイエスと答えられません。
 この問題は、簡単に答えが出せるような問題ではないとは思いますが、今後歯科界の代表?あるいは、インプラントにかかわる見識があり、そして立ち位置のしっかりした人間たちの間で議論が必要だと思います。
サージカルガイドに関してはこちらもご覧になってみて下さい。
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ブリッジはどのくらいもつのですか?― ブリッジ 入れ歯 インプラントの選択 ―

「私は、6歳臼歯といわれている奥歯が一本ありません。
今回、そこを治療するにあたり選択肢として、ブリッジ、入れ歯、インプラントがあると言われました。
入れ歯は嫌なので、インプラントかブリッジの治療を考えています。
インプラントの成功率については、よく歯科医院のHPでも見ることができますが、ブリッジの成功率あるいは、どのくらいもつのか?ブリッジとインプラントではどちらがもつのか?が知りたいのですが」


ブリッジの場合、成功率をどう定義づけするかにもよるかもしれませんが、外れないでいるということを生存率とするのならば、10年で70~80%、15年で60~70%という報告がスカンジナビア(北欧)を中心にされています。
この数字だけを比べてしまうと、ブリッジによる治療はインプラント治療の成功率よりも劣っているように思え、インプラント治療の方が成功率では優れているようにみえてしまいます。
このことを逆手にとってインプラントが優れていると言う人たちもいるようですが、そうともいえないと私は思います。
一つには、インプラントの成功が、歯を失った部分の骨、あるいはそこにインプラントを埋入する部分の骨に依存するように、ブリッジの場合、ブリッジの支え、あるいは土台となる歯の状態に依存してしまうため、その歯の状態に多少無理があったとしても、そこにブリッジを入れることはあり得るわけで、ブリッジの成功率が多少悪くなることは分かっていたとしても、意図的にブリッジを選択している場合もありえるのではないでしょうか?
ですから、この報告だけでブリッジを否定する必要はないと思います。
その治療法の寿命も大切ですが、他にも大切な事として、それぞれの治療法には、利点・欠点があります。それらを十分に考慮に入れて、治療法を選択してください。

(馬見塚賢一郎)


インプラントに関しては、こちらもご覧になってみてください。

インプラントブログを始めます。そもそもインプラントとはどんな治療なのでしょうか?

本日から、新しくインプラント治療に関するブログを始めます。
新たな記事はもちろんの事、今までの健康歯考ブログに掲載した記事も、より分かりやすく加筆修正し、また、皆様から頂いた質問やインプラントに関してのマスコミに報道掲載された記事に対する意見を述べていくことで、インプラント治療について皆様にご理解いただける一助となればと思っております。
それでは第1回スタートです。

そもそもインプラント治療ってどんな治療法ですか?

インプラント治療とは、簡単な表現にすると、体の中に物(得に人工的なもの)を埋め込むことをする治療の事を表します。
ですから、歯科治療だけではなく医療では良く行われる治療で、人工の医療材料や医療用部品等何らかの人工物を体内に入れる治療のことを表します。
例えば、外科治療で、骨折した部分をボルトでつないだり補強したりする事や、関節を人工関節に置き換える治療を表したり、心臓のペースメーカーなどを埋め込むこともインプラントといいます。

そして、歯科におけるインプラント治療とは、歯のない場所のあごの骨の中に、人工の歯の根っこを埋め込み、それを土台にして、独立した歯をつくることを表します。
歯科インプラントは人工臓器の一つといえ、現在、臨床応用されている人工臓器の中では、最も完成度の高いものであると考えられています。

同じ人工の歯でも、入れ歯は体内に植え込むわけではありませんからインプラントとは呼びません。


インプラントに関しては、こちらもご覧になってみてください。

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